
ハイポトニック飲料、知ってますか?
今回は夏場の暑い時期にスポーツする人や炎天下の中仕事したり遊ぶ機会がある人には知っていてほしいハイポトニック飲料について詳しく書いていきます!

ハイポトニック飲料とは、大きく分けて2つあるスポーツドリンクのなかの1つです。
もう一つはアイソトニックというものがあります。
この2つの違いは「浸透圧」のちがいです。
結論を言うと、大量に汗をかく運動中はハイポトニック飲料を補給することで、
体への吸収を早く行うことができ、脱水症状や熱中症の対策になります!
浸透圧は難しいですが興味ある方は説明しますので読んでみて下さい!
体の中の液体は、細胞膜を境にして、細胞内液と細胞外液とに隔てられています。
細胞膜というのは、一種のフィルターのようなもので、液体は透過しますがそれに溶けている物質は通過するものとしないものとがあります。
小さな分子ですと、膜を通過して自然に拡散するものもあり、
その場合物質は濃度の濃い方から薄い方へと移動し、内外の濃度差を均等に近づけるように働きかけます。
反対に物質が膜を通過できない場合、液体の方が薄い方から濃い方へ移動することによって、内外の濃度差を均等に近づけるように働きかけます。
この濃度の薄い方から濃い方へ水を引っ張る力のことを「浸透圧」といいます。
ヒトの細胞は、0.9%の食塩水(生理食塩水)と浸透圧が等しく、これを等張液といいます。それよりも濃度が低い溶液はと細胞より浸透圧が低い低張液といい、反対に濃度が高い溶液はは浸透圧が高い高張液といいます。
浸透圧の低い飲料は吸収が早い
スポーツドリンクにおいては、塩分と糖分の2つの濃度が浸透圧に深く関わっています。
これらの濃度が低く、体液よりも浸透圧が低い場合は、腸での水分の吸収はスムーズに行われます。
反対に、濃度が高く体液よりも浸透圧が高い場合は、反対に水分の分泌が促されるため、吸収率は悪くなります。
アイソトニック飲料とハイポトニック飲料の違い
アイソトニックとは「等張液」という意味のことで、スポーツドリンクにおけるアイソトニック飲料とは、ヒトの安静時の体液と同じ濃度の飲料ということになります。
アイソトニック飲料のメリット
1.安静時においては同じ浸透圧のため吸収が速い
2.糖質が多く含まれていてるので、長時間の運動のエネルギー源になる
安静時においては体液と同じ浸透圧のため、水分・糖分・塩分がバランスよく吸収されます。
しかし、発汗により塩分が多く排出されると体液の浸透圧は低くなるため、運動時には水分の吸収スピードは少し遅くなります。
運動まえの水分補給におすすめです!
ハイポトニックとは「低張液」という意味のことで、
ハイポトニック飲料とはナトリウムや糖質の濃度が低めで、ヒトの安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料のことをいいます。
ハイポトニック飲料のメリット
1.運動による発汗で、体液が薄くなっている状況おいては水分が腸管で速く吸収される
2.糖分が少ないためカロリーが低く、減量時の飲料に向いている
運動して汗をかくと体液の浸透圧は低くなっているため、アイソトニック飲料よりもハイポトニック飲料の方が水分が速やかに吸収されます。
なのでたくさん汗をかく運動中はハイポトニック飲料で水分補給しましょう!
発汗量が多い時期にはエネルギーよりも水分補給を優先した方がよいので、糖質がやや薄めのハイポトニック飲料の方が適しています。
また、熱中症や感染症など激しい脱水のときに推奨されている「経口補水液」も、浸透圧が低めに設定されていますのでハイポトニック飲料の部類にあたります。

市販で販売されているドリンクをのせておきます!
ハイポトニック商品
・アクエリアス ゼロ
・スーパーH2O
・イオンウォーター
・アミノバイタル
・VAAMウォーター
・ラブズスポーツ
アイソトニック商品
・ポカリスエット
・グリーンダカラ
・アクエリアス
・ビタミンウォーター
ここでは詳しくかいてませんが、大量に汗をかくときにただの水だけを補給していると
体の中のナトリウムが減少し、希釈性低ナトリウム血症になり
倦怠感や吐き気、ひどいと意識障害やけいれんなどがおきてしまいます。
何を飲むか。もこの暑い時期には大切ですので飲み物も意識してみて下さい!