熱中症対策
今年の5月~6月末までに熱中症で救急搬送された人数は去年の3~4倍近くおおいです。
マスク着用の他に梅雨明けが早かった影響もありそうです
外でのマスクは暑くてきついですよね。。。
今回はスポーツ現場で出来る、(行っている)熱中症対策について考えてみます。
気温があがってくると、まずは暑熱順化と言って身体を暑さに慣らせる必要があります。
炎天下のなか長時間運動するのはリスキーです。
暑熱順化には7~14日必要言われています。
特に最初の数日間は熱中症になりやすいので指導者は練習時間や、練習の時間帯を管理したいですね。
暑熱順化を行うことで
汗の分泌量増加、深部体温の低下、心拍数の低下などの効果が期待でき、熱中症予防が期待できます
2週間程度、練習時間は3時間以内におさえる。2部練でも5時間以内におさえるといいとされています。
クーリングの時間や給水の時間を確保し、選手の疲労度やWGBTもチェックしつつ練習内容や時間を設定しましょう。
スポーツ現場では
室内であえて湿度や気温をあげた中でトレーニングを行ったり
屋外のトレーニングで水分補給やクーリングの時間を設けながら暑さに慣らしていきます。
その他トレーニング後すぐに40度の湯船に40分程度つかることで暑熱順化できるデータもでています。
直腸温、皮膚温度の低下、疲労度の低下、トレッドミルトレーニングのパフォーマンス向上など効果が出ています。
運動後すぐ湯船につかるのは現実的ではないのですが、この実験結果から
熱い環境に身を置くことで暑さに慣れてくるので、
湯船につかるようにしたり、あえて冷房をつけずに過ごすことで暑さに慣れてくると考えます。
もちろんですが水分補給やしっかりとした食事、睡眠がとれている前提です。
実際に試合や練習中の対策としては下記の内容などが有効とされています。
練習前
アイススラリー、手を冷やす、冷たいドリンクを飲む
練習中やハーフタイム
アイススラリー、顔に風を送る、霧吹きなどで顔にあてる、冷たいドリンクを飲む
練習後、試合後
アイスバス、冷たいドリンク、アイスべスト
アイスバスは熱中症になった選手がでた際に深部体温を下げるのにとても有効な対処方です。
バスがない場合は、大きめのブルーシートで簡易的に作ったり、水場を確保しておきましょう。